檜原村役場から浅間嶺を経て数馬の湯へ

近代的な交通が発達する以前、檜原村の各集落と、五日市宿を結ぶ交易路として日常的に使われていた浅間尾根を歩いてきました。現在は渓谷に沿って道路が通っていますが、昔は技術が不足していたので、大雨の影響を受けやすい河沿いの道よりも尾根を通った方が安全に通行できたということです。

日時 2024年11月3日(日)
標準コースタイム:約5時間
標高:890(浅間峰)
距離:約14.2㎞
天気:快晴
五日市線の武蔵五日市駅からこのシーズンの休日に運行している急行都民の森行きのバスに乗り、本宿役場前で降りました。急行でなければ払沢の滝入口のバス停が最寄になります。

本宿役場前のバス停で降りると、檜原村のメインストリートへ。
ここから左に歩いていくと、浅間嶺登山口方面へ行けます。

檜原村の立派な春日神社。

急行便でなければ、この払沢の滝入口バス停で降りれば、目の前が登山口になります。
目の前に見えるちとせ屋はお豆腐と、おからを使ったドーナッツなどで有名です。
乗ってきたバスは臨時便が2台も出るほどこみこみだったのですが、ここで降りたのはたったの3人でした。みんな三頭山へ行ったのと思われます。浅間嶺は渋いですからね。

左手に見える道を進むと、払沢の滝と浅間嶺の登山口方面への分岐があります。
せっかくなので、払沢の滝を拝んでいくことにしました。

払沢の滝への道はきれいに整備されていて、かわいいカフェなども見られます。朝が早すぎて、まだやっていませんでしたが。

むかしの郵便局なんでしょうか。
素敵な雰囲気の建物がありました。木工所の看板がかかっていたので、リノベーションして使っているのでしょうか。

10分ほど散策路を歩くと、払沢の滝です。
大きな滝なので、見ておいてい良かったです。

木漏れ日も美しい朝でした。

改めて、浅間嶺の登山口へ。
行ってまいります。

しばらくは、集落の間を通る車道歩きでした。
時坂集落と言うらしいです。

途中には公衆トイレなどもあり、ハイカーにはとても親切なところです。

サラシマショウマでしょうか?

時坂峠に出ました。
ここから浅間尾根を、檜原村最奥の数馬集落まで歩きます。

峠の茶屋までは、よく整備された林道を歩きます。
広々としてとても歩きやすいです。

しばらく歩くと、峠のお茶屋さんに出くわします。

峠の茶屋の向かい側は、見晴らし台になっていて、大岳山や御前山が眼前に見渡せます。

お茶屋さんから降りの中へと降りていきます。

森の中に突如現れた、蕎麦屋さん。
まちこって書いてありましたかね。
今は閉店していますが、かつては繁盛店だったとネット記事に出ていました。

しばらく谷間の道を行きます。
ヒンヤリとして暗い雰囲気です。

尾根上に出るととても明るく開けた道になります。
木々も美しく気持ちいいです。

山の上の方では紅葉も始まっていました。

尾根の北側を歩いていると、浅間嶺の展望台に出ます。
いままで、登山者は3人くらいしかすれ違いませんでしたが、ここでは多くのハイカーが休憩をとっていました。少しホッと一息付けます。

残念ながら、富士山はもう少し見えづらい状況でした。
前日の雨で湿気が多く残っていたのでしょう。

展望台から木の階段を下ると、東屋のある広場に出ます。
そこから一登りでこの浅間神社に出ます。

眺望は全くないですが、浅間神社の裏辺りに浅間嶺のピークがありました。

気持ちの良い尾根歩きを楽しんでいると、人里分岐へ到着しました。
ここから人里の集落へ降りることもできます。

気持ちよい尾根歩きはさらに続きます。
むかしはこの道を馬を引いて荷を運んでいたのだそうです。
このような馬頭観音があるのは、そのころの名残なのでしょう。

猿岩と呼ばれている岩です。
そういえば、この後野生の猿と遭遇しました。

数馬分岐には眺望はないものの、ベンチが置かれています。
このままだと下山してしまいそうな勢いだったので、ここで昼食をいただくことにしました。
最近はリゾットなど、消化に良いものを持参するようにしています。
山で行動中は血液を採られて、消化がうまくできないので、なるべく胃にやさしいものを食べることにしています。

数馬分岐から下ること20分ほどで麓へ着きました。
数馬集落は標高が600mくらいあるので、そんなに下りは少ないのですね。
膝にやさしいコースです。
浅間坂と言う、温泉宿を発見しました。

そのまま、少し車道を歩いて数馬の湯へ。
登山の後の温泉は格別ですね。

数馬の湯の前には登山者用の靴を洗う設備もありました。
とても親切です。

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