山草の道から棒ノ折山へ向かう途中、人生初のくま遭遇、からのコースチェンジで名栗湖へ

御嶽駅を出発して山草の道をたどり、岩茸石山、棒の折山をへて名栗湖へ下山。そのあと、さわらびの湯に浸かって帰ろうかと思っていたんですが。。。

御嶽駅を出発して山を登り始めます。時間は午前七時台でした。まだ誰もこの道を通っていないのか、登山道には蜘蛛の巣がいくつも張られていました。それから歩いて20分くらい、前方の登山道20メートル先ぐらいを子熊がお散歩しているのを発見。熊ベルもキンキン鳴らしながら歩いていたんですが、全然気にしてるそぶりもなかったです。子熊だからまだ危険察知する能力が弱いのかな。
ともあれ見てしまったものは仕方がないし、親熊が近くにいるはずなので、そのまま来た道を戻ることにしました。
御嶽駅まで戻り、観光センターへクマの目撃を報告。そのあと、どうしようか考えました。
せっかく奥多摩まで来たのでこのまま帰るという選択は全く考えず。最初に安全な御岳山へ登ろうかとも考えました。でも、御岳山にしても、そこから派生する大岳山や日出山にしても、比較的最近登っているので、なんとなく食指が伸びず。
やっぱり、棒の折山にも行きたいし、さわらびの湯にも行きたかったので、別ルートからそちらへ行けるか調べてみました。すると、隣駅の川合駅から一般道を辿って八桑と言うところまで歩き、そこから岩茸石山直下の名坂峠へ出られるルートを発見。そこからは、計画していたルートを辿れるので、まず名坂峠を目指すことにしました。

川合駅~名坂峠~棒の折山~名栗湖参考データ

標準コースタイム:5時間~7時間
標高:969m(棒の折山)
距離:約15.1㎞
川合駅から登山道に近い八桑バス停まで、一応バス便はあるのですが極端に本数が少ないのでウォーミングアップも兼ねて歩く方が良いかもしれません。
棒の折山までは快適な登山が楽しめました。棒の折山から白谷沢コースを降りるのは沢を下ることになるので、結構怖いです。

川合駅を出たら左に降りていくと奥多摩街道に出ますので橋を渡って登り返していく感じで北上します。のどかな一般道がしばらく続きます。

八桑バス停のすぐそばの電柱に道標が出ているので、それに従って林道へ入ります。

林道は夏草が生い茂ってうっそうとしています。
また、この日は暑かったというのもあって、30分くらいの林道歩きはしんどかったです。
日影がないので、熱中症になるかと思いました。

林道の終点ちょっと手前くらいに名坂峠へと続く登山道があります。
入口はかなりわかりづらいので、注意深く探さないと通り過ぎてしまいます。
木の葉に隠れていますが、一応ペライチの張り紙みたいな道標もありますので目印にはなるかと。でも、この道標が無かったら、道であることに気づけず引き返していたかもしれません。
あと、ヤマップのコース上のコメントに、「けもの道なので通れません」と書いてあるのですがちゃんとした登山道でした。確かに、細くて険しい道なのですが。

結構な急登を上り詰めると岩茸石山直下の名坂峠に飛び出しました。
これで、もともと考えていたコースにたどり着きました。よかったー
岩茸石山は高水三山を登った時に行ったので、ここはスルーして黒山、棒の折山方面へと向かいます。

アップダウンのけっこうある尾根道をひたすら歩く感じです。
さっきの名坂峠までの急登でペース配分間違えたので結構疲れました。

名坂峠と黒山の中間くらいにある小ピークには休憩所とビューポイントがありました。富士山が見えるようなことが書いてあったと思うのですが、僕が訪れた時は見られませんでした。

大きな倒木を潜り抜けます。けっこう四つん這いになる感じです。

黒山へと続く道は次第にミズナラなどの広葉樹が増えてきて、気持ちの良い尾根道歩きになりました。

黒山のピーク。けっこう広いので休憩をとるには十分な広さです。
今まで、登山者と一人も会いませんでしたが、このあたりからちらほら人が見られるようになりました。

権次入峠を過ぎて、棒の折山までの最後の急登です。
権次入峠の手前にちょっと迷いやすそうなところがあるので注意です。

棒の折山ピークに到着しました。
ちょうど正午ごろだったので、山頂にはお昼休憩中の登山者が沢山いました。

棒の折山のピークは眺望もいいので、休憩には良いですね。
やっぱりこういうピークは到達した感があるって言うか、登ってきた甲斐がありました。

名栗湖方面に降り始めることろですが、木の階段が崩壊していました。
よく見ると木の階段の脇に道が出来ていて、木の階段は通行禁止ということです。
まあ、見ればわかりますけど。

名栗湖方面へ下山するいくつかの分岐が交差している岩茸石。
名前の通り茸を思わせるということでしょうか。僕はあんまり茸を感じませんでした。
あと、岩茸石山とは関係あるんでしょうか、かなり距離が離れているけれど。

ここではゴルジュで有名な白谷沢コースと、滝野平尾根コース、名栗橋バス停に出る湯基入コースが選べます。僕はゴルジュを観たかったので、白谷沢コースをたどったのですが、ここを下りで使うのは結構怖いです。行くなら慎重に言った方が良いですね。足腰に自信がない人はやめた方が良いかも。

しばらくなだらかな道を降りていくと、やがて沢を下るようになります。いくつも渡渉する箇所があるので、滑らないように慎重に歩きます。

こんな感じの所も下ります。ほぼ懸垂下降ですね。ストックはもちろん使えません。

歩くのは怖いけど、やっぱりゴルジュは素敵ですね。
来てよかったです。
あと、涼しい。

『「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難創作の現場』という本で、棒の折山を捜索するシーンが出てきます。登山者が、沢登りの道を道と認識できず、わき道に入って遭難し帰らぬ人になってしまいます。ちなみに上の写真は登山道なのですが、なかなか山になれていない人は、これを登山道だとは認識しづらいかもしれません。
でも、登りだったらまだ歩きやすかったでしょうか。ここを下ってくるのは結構スリルありました。

そんなこんなで名栗湖へ降りてまいりました。
ホッとしました。

帰りはお楽しみのさわらびの湯へ。
おしゃれなレストラン兼お土産屋さんなどもありました。

さわらびの湯に浸かって、旅の疲れをいやしました。
とても、ひっそりとした素敵な雰囲気の温泉です。
帰りは飯能までバスで40分程度です。
本数は一時間に一本くらいあるので、安心ですね。

さわらびの湯
営業時間 10時~18時 第一水曜日休日(祝日の場合は翌日)
料金 800円
泉質 アルカリ性単純硫黄冷鉱泉

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