5月の川苔山は美しい!新緑と滝をめぐる奥多摩登山

今回は奥多摩三山とも並ぶ人気を誇り、関東百名山にも選ばれている川苔山に行ってきました。
有名な百尋ノ滝や開けた山頂からの眺望など見どころ満載でした。中でも、嬉しかったのは五月の新緑に埋もれるような登山道を歩くことが出来たことです。緑を全身に浴びるような体験が出来ました。
ただ、過去に滑落事故が多く発生する個所もあり、その点油断はできません。

川苔山にはトイレがない

また、注意するべきところは沢山あって、中でもうっかり見落としがちなのがトイレ。
川苔山にはトイレがありません。奥多摩駅~鳩ノ巣駅のコースをたどりましたが、奥多摩を出るとゴールの鳩ノ巣駅までトイレがありません。
山行をしたのは土曜日だったので、奥多摩駅は大混雑。トイレもバス停も長蛇の列でした。バス待ちの列に早く並ばなければとの焦りから、尿意があるにもかかわらず、トイレを借りずに出発してしまいました。以降、鳩ノ巣駅までトイレを済ませることは出来ずです。
水分が汗で出てしまうのか、山行中はそれほど不快感を感じませんでしたが、油断したと思いました。

川苔山 川乗橋バス停~鳩ノ巣駅コースの情報


標準コースタイム:4時間~7時間
標高:1363.3
距離:約13キロ
川乗橋バス停までは奥多摩東日原行きのバスに乗り10分くらいです。
五月などハイシーズンには川乗橋バス停行きの臨時便がピストンで出ているようなので、確認してみるといいと思います。バスの中はギッチギチです。

まずは百尋ノ滝を目指して

川乗橋バス停を降りたら、目の前の車止めをスルーして林道へ。
歩くこと30分くらいで登山道に到着します。
林道はウォーミングアップにはちょうど良い緩やかな上り坂でした。

渓流を横に見ながら、時々登場する渓流に架かる橋を越えて百尋ノ滝を目指します。
登りもきつくないので、新緑を楽しみながらゆったりと歩けました。

渓流の上を何度も通過します。
足を滑らせたら、ちょっと怖いなと言う個所もあるのでゆっくり慎重に通過。

百尋ノ滝が近づくと、少しづつ岩稜まじりの道になって、険しくなります。
ストックは危ないので一度しまって、両手両足でがっちり登っていくのが良さそうです。

百尋ノ滝に到着。
滝の周りだけヒンヤリとして気落ちが良く、何か霊験な雰囲気を感じます。
しばらく魅入られました。

百尋ノ滝から先は滑落事故多発地帯!気を付けて慎重に進みます

百尋ノ滝を過ぎてからしばらくは急斜面のトラバース道が続くのですが、道が狭いうえに岩が出っ張っていたりするので、油断すると滑落する危険があります。元青梅警察署山岳救助隊の金先生によれば、谷はすり鉢状になっていて急斜面が漏斗の口の様に狭まっていき、滑落するとその先のチョックストーンまで滑ってしまうのだそうです。

かなり頑丈なお鎖様が設置されたので、慎重に歩けば絶対に大丈夫なのですが、この区間は本当に慎重に歩いたほうが良さそうです。

川苔山山頂下は適度な上り坂と美しい新緑

要注意なトラバース道を抜けると、素敵な新緑と山つつじが迎えてくれました。
しばらくは急登とゆったりした道が交互に続きます。
山頂も近いですね

尾根に登り上げると、急に視界が開けました。気持ちの良い尾根歩きが楽しめます。

川苔山山頂。
視界が開けていてとても気持ちがいいです。
南には富士山、西側には雲取山などの奥多摩の山々を望むことが出来ます。
登頂のご褒美という感じですね!

川苔山山頂から鳩ノ巣駅までは2時間強でしょうか。
特に危険個所などもなく急な斜面もないので、ゆったりと下山できました。
鳩ノ巣駅前にはお蕎麦屋さんなどもあり、下山した人たちはお蕎麦食べたり、ビール飲んだりして電車を待っている感じです。
電車は1時間に二本くらいなので下山後の休憩にはちょうどいいです。

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