奥多摩むかし道散策

奥多摩湖です。
紅葉の時期は来客が多いので、土日などはバスがひっきりなしに出ているようです。
朝、奥多摩駅からバスに乗ると、満員になり次第、ここへ運んでくれました。

奥多摩むかし道のガイドだと奥多摩駅から歩いて、この奥多摩湖へ至る道程が書かれているのですが、バスが少ないことなど考えると、先に奥多摩湖へ行って、そこから奥多摩駅まで歩いた方が、憂いなく歩けるように思えます。

どころで奥多摩むかし道とは、旧青梅街道と呼ばれいた道で、小菅から大菩薩峠を越えて甲府に至る、甲州裏街道とも言われていたそうです。
甲州街道よりも、8キロほど近道になっていたとか。

道のりは結構山あり谷あり、しかもツキノワ熊の生息地でもあるので、クマよけの鈴などをつけるように警告文が見られました。

昔は物資を運ぶのも、殆ど人力でしたから、多くの人がこの道を使って物資を運んで行ったのでしょうね。僕なんかは物見遊山で歩くだけですが、昔は何度もこの道を通っていたのかと思うと、大変だったんだなぁとも思えるし、人力で社会をまわしていたことへのあこがれの気持ちも感じます。あんまり、便利になりすぎるのも、面白くないと言うか。。。

奥多摩湖のほとりには水と「緑のふれあい館」と言うのがあり、結構早い時間から開いているうえに、お土産屋さん、食堂、などもあるのでこれは使えます。奥多摩駅前はあまりお土産がないようなので、むしろここで買うのがいいかも。荷物になりますが。

むかし道の奥多摩湖側の起点です。
この坂を登りきると、「青目立不動尊休処」があり、休憩やお蕎麦を食べたり、お土産も買えるようです。けっこうな早い時間から開いていますが、僕は素通りしちゃいました。お蕎麦食べればよかった・・・。

青目立不動尊休処から見た奥多摩湖です。
景色もきれいですね。
正規ルートだとここが最後の見晴らしになるので、感慨も深くなるのではないでしょうか。

青目立不動尊休処を抜けると、結構な山道になります。
写真は散歩道のようなぬるい道に見えますが、崖っぷちの横をすり抜けるようなところもあるので、気をつけていった方がいいですね。
かなりハラハラしながら進みました。

険しい山道の中に、突如として集落が現れます。奥多摩むかし道のみどころはまさにここだと思います。
山道を歩いていて、いきなり集落があると言うのは、普通の登山道にはないことなので、かなり驚きました。

西久保の切り返しと言うところを過ぎると、徐々に山を下りて沢に近づいてきました。
紅葉した樹木と沢のコントラストが美しかったのでパチリっ!

西久保の切り返し付近には、休憩所が設けられ、もみじが植わっていて紅葉の時期は紅葉を楽しみながら休憩できます。

二つ目の集落を抜けたところに、こんな立札がありました。
昔は現代のような歯医者さんがいなかったので、虫歯の痛みは基本的に我慢したという内容です。
そこで、言った大豆を地蔵さまにささげると、痛みが治まったと言うのですが・・。

でも、もし将来国民皆保険がなくなって、保険に入れない立場になったら、これしかないですかね。。。恐ろしい。

白髭神社の鳥居です。
この上にある白髭の大岩に古代から信仰があり、岩を御神体として祀っているようです。

これが天然記念物の白髭大岩です。
巨大にそそり立つ岩肌は、神秘的で、恐れ多い感じがします。
古代の人が信仰をもっていたと言うのも、良くわかります

上の写真は惣岳渓谷にかかる「しだくら吊橋」といいます。
明治40年に奥多摩一帯を襲った大水害により、しだくら谷より押し出された巨岩がこのダイナミックな渓谷を作ったとされます。
つり橋から渓谷を見ると、巨岩がごろごろしているのはこのためだそうです。

樹齢200年を超えるイロハ楓の巨樹(だと思います)
カメラマンらしき人が熱心に写真を撮っていましたが、ガードを越えて、崖っぷちで撮影しているので、危ういものを感じました。

途中でもはや使われていない線路を見つけました。
かなり老朽化しているし、なにか崩れ落ちそうなところもあるので、線路をたどってみようとかは考えない方がよさそうです。

羽黒坂と呼ばれているようです。この坂を下り切ると、奥多摩の市街地が見えてきます。

奥多摩むかし道の奥多摩駅側の起点です。
もうこの辺は市街地で、コンビニや商店街があります。
観光地らしく宿も何件かあり、素泊まり3240円と書いてありました。気まぐれに泊ってみたいです。

奥多摩駅に到着。
奥多摩湖からここまで2時間半と言うところでした。

ちなみに、電車で八王子まで1時間30分程度です。

※むかしかいていたブログの2016年の12月ごろの記事を転記したものです。お出かけの際は通行の情報などお調べください。

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