多摩よこやまの道を散策

多摩よこやまの道は多摩丘陵の尾根に沿って作られた、全長10キロくらいの、ウォーキングコースです。
コースは東西に延びていて、西側の入り口は小田急線唐木田駅が最寄りです。東側は京王線若葉台駅が最寄りになります。

とても歩きやすいコースなので気に言っているのですが、あんまり頻繁に行くと飽きるので、少し時間を開けていくようにしています。

ここは唐木田駅の近くの鶴牧東公園です。多摩センター駅にも近いです。

公園の中の帝王ダリア、今の時期満開ですね。紅葉と重なってとても美しいです。

公園をでてみなみに少し行くと、よこやまの道に出ます

ウォーキングコースには、ところどころマップや休憩できる公園があるので、迷うこともなく気楽に歩けます。

途中の立ち寄りポイントの一本杉公園。木立がとてもきれいです。天然記念物のすだじいの木も見られます。

多摩よこやまの道の名前は、古く万葉集の中で多摩丘陵を「多摩の横山」と呼んでいたことに由来するそうで、とても古い呼び名のようですね。

これは万葉集にある「防人歌」のことだと思います。
防人とは飛鳥時代から平安時代にかけて、唐が攻めてくるかもしれないと言う心配から、農民を九州沿岸の警備にあたらせる、と言う兵役です。防人は任務期間中、食料や武器など全て自力で調達、さらに免税も受けられないと言う、過酷な任務でした。
しかも、多くの防人が東国から召集されたようで、九州までの旅費も自分で捻出しなければならないと言う、とてつもなく不条理な制度だったんですね。

この不条理さの悲しみを歌ったのが「防人歌」で、「多摩の横山」とは多くの東国の防人が通った道のようです。
それは、歌いますよね。財産もなげうって兵役に行かされて、生きて帰れない可能性も高く、家族とも離れ離れですから。何かにこの思いを残さねば、と思いますよ。

よこやまの道にはこのような歴史に触れられる場所なので、そのこともあって、歩きたくなるところです。

途中で、300人くらいの人とすれ違いました。
なんか、ちょうどフットパスのイベントをやっていたみたいです。
よこやまの道の愛好者が増えてくれると嬉しいですね。

コースの東側になると、とても道幅が広くなり、開放的な印象になります。
ここから、鍛え分岐する道があるんですが、そちらへ行くと、小田急線のはるひ野駅方面へ出ます。

ここがよこやまの道の終点です。東側の起点でもあります。
この写真から右の道路に出て、坂をずっと下っていくと、10分くらいで京王線若葉台駅へ出ます。

※以前やっていたブログから2016年の11月ごろ書いた記事の転記です。お出かけするときはコース情報など事前にお調べください

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